人称代名詞とは、その人や物が「話し手」なのか「聞き手」なのか、「それ以外の第三者」なのかを区別するときに使われるものです。それぞれ「話し手」が1人称、「聞き手」が2人称、「それ以外の第三者」が3人称となります。
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人称代名詞は全部で5種類に分類されます。
①主格 ②所有格 ③目的格 ④所有代名詞 ⑤再帰代名詞
それぞれについて詳しく説明します。
①主格
主格とは、主に「~は、~が」という意味を持つ形です。主語の位置に使います。
(例) I like apples. They are delicious.
私はリンゴが好きです。それらはおいしいです。
1人称 … I(私は) we(私たちは)
2人称 … you(あなたは) you(あなたたちは)
3人称 … he(彼は) she(彼女は) it(それは) they(彼らは、彼女らは、それらは)
②所有格
所有格とは、主に「~の」にという意味を持つ形です。名詞の前に使います。
(例) This is my desk. これは私の机です。
1人称 … my(私の) our(私たちの)
2人称 … your(あなたの) your(あなたたちの)
3人称 … his(彼の) her(彼女の) its(それの) their(彼らの、彼女らの、それらの)
③目的格
目的格とは、主に「~を、~に」という意味を持つ形です。動詞の後や前置詞の後に使います。
(例) My father takes me to the station. 私の父は、私を駅まで送ります。
1人称 … me(私を) us(私たちを)
2人称 … you(あなたを) you(あなたたちを)
3人称 … him(彼を) her(彼女を) it(それを) them(彼らを、彼女らを、それらを)
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④所有代名詞
所有代名詞とは、主に「~のもの」という意味を持つ形です。動詞の後や前置詞の後に使います。
(例) A: Which is your desk? B: It's mine.
A:どれがあなたの机ですか。 B:それが私の(机)です
1人称 … I(私のもの) we(私たちのもの)
2人称 … you(あなたのもの) you(あなたたちのもの)
3人称 … he(彼のもの) she(彼女のもの) ×(それのもの) they(彼らのもの、彼女らのもの)
※itの所有代名詞の形はありません。
①から④をまとめて、よく以下の表が用いられます。
また、my father や Tom のように代名詞ではない3人称の名詞にも、この形があります。
⑤再帰代名詞
再帰代名詞とは、主語でとなった人や物を、目的格でも使いたいときに使用する代名詞です。単数の名詞では、語尾が~selfに、複数の名詞では語尾が~selvesになります。意味は「~自身の」となり、自分自身のことを表すときに使います。
(例) I study Chinese by myself. 私は独学で中国語を勉強します。
1人称 … myselfs(私自身) ourselves(私たち自身)
2人称 … yourself(あなた自身) yourselves(あなたたち自身)
3人称 … himself(彼自身) herself(彼女自身) itself(それ自身)
themselves(彼ら自身、彼女ら自身、それら自身)
これらの単語は、この意味で使うというよりは、ほかの単語と合わさった表現として現れることがほとんどです。その表現もいくつか示しておきます。
by oneself(一人で、自分の力で) enjoy oneself(楽しく過ごす)
なお、oneselfには主語と同じ人称の再帰代名詞が当てはまります。
いかがだったでしょうか。人称代名詞、最初はわかりづらいし、覚えることも多くて大変だと思います。特に再帰代名詞は難しいですよね。少しでも英語学習の手助けとなっていると嬉しいです。
見ていただきありがとうございました。
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